最近、当店でも独特な描写が楽しめるオールドレンズが人気です。独特な描写を楽しめるレンズは、オールドレンズの他にもあるんです！当店でも密かに人気のある「CCTVレンズ」。あまり知られていない少し変わり種で、Cマウントという「シネマレンズ」の規格が採用されており、監視カメラに使われているレンズです。
小さい見た目ですが、背景が「グルグル」とボケたり、日が傾いてきた時間帯に使うと、フレアなどが出たり、オールドレンズに負けず劣らず、ユニークな描写を楽しむことができます。当店で取り扱っているのは「25mm/F1.4」「35mm/F1.7」「50mm/F1.4」の3種類です。
レンズには「25mm」「35mm」「50mm」という数字が書いてありますが、この数字のことを焦点距離といいます。焦点距離によって撮影される範囲を角度で示す「画角」も決まります。この数値が小さければ「広角（撮影される範囲が広い）」になり、大きければ「望遠（撮影される範囲が狭い）」になります。さっそく3種類の写りの違いを見てみましょう！今回の撮影は、すべて「OLYMPUS PEN E-PL5（マイクロフォーサーズ）」を使用しております。
焦点距離による違い
● 25mm/F1.4
他のレンズに比べると、撮影される範囲が広いので、情報をより多く入れた写真が撮影できます。背景がグルグルと強烈なボケ方をするのも特徴です。マイクロフォーサーズの場合は、若干四隅がケラれるものの、写真によっては気にならないレベルです。
● 35mm/F1.4
中央のピントが合った場所はくっきりと、周辺部は流れるので、被写体を中央に配置すると浮き上がるような描写に見えます。適度な画角で構図も作りやすく、とても使いやすいレンズではないでしょうか。
● 50mm/F1.7
ケラれが全く気にならず使え、逆光時にはフレアやゴーストが出るので、優しげな雰囲気の写真を楽しむことができます。3本の中でも画角が狭いので、撮りたいものだけで構図を作ることができ、まとまりの良い写真を撮影することができます。
グルグルボケを気軽に楽しめる！
オールドレンズ好きには、たまらない「グルグルボケ」が、気軽に楽しめるのもこのレンズの特徴です。特に「25mm/F1.4」のレンズは、マイクロフォーサーズでもボカした背景がしっかり流れます。CCTVレンズは、中央部でピントをあわせた場所はくっきりと描写されるので、背景がグルグルと流れるのに対比して、被写体（主役）がグッと引き立たせて撮影することもできます。
グルグルボケは、被写体と背景の距離や、撮影する場所の環境（光の量や撮影するもの）によって変わるので、周辺描写の個性を楽しみながら、撮影することができます。
ケラレをトイカメラっぽく楽しむ！
CCTVレンズは、レンズが小さいためセンサーサイズによっては、光の届かないところができてしまうため、四隅が暗くなってしまう「ケラレ」という現象が出てしまいますが、あえてこの「ケラレ」をトイカメラっぽく取り入れて楽しむこともできます。ケラレを利用して何気ない被写体や風景も雰囲気ある写真にしてみませんか。
どうしてもケラレが気になるという方は、カメラの撮影モードをスクエア（1:1）の設定にして撮影すると、ケラレ部分が写らないので一度試してみてください。
マクロ撮影も楽しめる！
マクロリングなし-
マクロリングあり
CCTVレンズは、付属のマクロリングを使用すると、被写体にグッと近づいて撮影することもできます。1本のレンズで近接撮影から、グルグルボケなどのユニークな描写まで楽しむことができるなんて、とても魅力的なレンズだと思いませんか？どのレンズもコンパクトなので、持ち運びも億劫にならず、しかもリーズナブルな価格なので、3本揃えて楽しむのもオススメです。
こちらのCCTVレンズは、フランジバッグの関係でミラーレスカメラのみの使用に限られてしまいますが、当店では、一眼レフカメラを持っている方でも気軽にCCTVレンズを楽しんで頂けるように、整備済みミラーレスカメラにCCTVレンズをセットしたお得なスターターセットもご用意しております。
また、店頭では、レンズの試写もして頂けますので、お気軽にスタッフにお声掛けください。CCTVレンズは、オンラインショップでもご購入頂けます。
