ポラロイドカメラ修理日誌 vol.01:光センサー不良

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on and on のカメラ修理担当のseijiです。
本日から定期的に「SX-70」の修理に関することを綴っていこうと思います。宜しくお願いします。

オーバー気味に撮影されていませんか?

さて、記念すべき第一回目は、当店でもっとも多い修理項目『光センサー不良』についてです。カメラ本体の明暗コントロールを真ん中設定で撮影しても、下の写真のように白っぽくあまり写らない写真になってしまっていませんか?

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このようなオーバー写真になってしまう原因としましては、《Impossibleフィルムの扱い方:撮影後遮光をしていないなど》が正しく行われていないか、カメラ本体《光センサーの不良》のどちらかの可能性が高いと思われます。今回は、オーバー気味に撮影されてしまう症状でお悩みのお客様からお預かりしているSX-70を例にご説明していきます。

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写真の明るさを調整するには?

SX-70のピントダイヤルとの逆側にあるのが”明暗コントロール”で、写真の明るさを調整するダイヤルになります。

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このダイヤルを《右:白い部分を多く》にすればするほど、明るい写真に。逆に《左:黒い部分を多く》にすればするほど暗い写真になります。明暗コントロールの下にある窓が「エレクトリック・アイ」と呼ばれる、撮影状況の光を読み取る窓です。このエレクトリック・アイの奥に「光センサー」があります。

早速内部を覗いてみましょう!

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まずはファインダーカバーを外してみます。

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    こちらのパーツは「トリムアセンブリー」というパーツで、明暗コントロールを動かすことによって光センサーに当たる光の量を調整します。

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    「トリムアセンブリー」というパーツの奥に見えるのが「フォトセルレンズ」というプラスチックのパーツで、光を集めるパーツです。

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    「フォトセルレンズ」のさらに奥に見えるシャッター幕の隙間に小さく見えるのが、光を読み取る「光センサー」と言われる部分です。

電子基板を外して光センサーをチェック!

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電子基板を外して光センサーを詳しく見てみます。よく見ると、やはり光センサー内部が劣化しており、この状態では光を正確に読み取ることができずに光量不足と判断してしまいオーバーになってしまいます。今回は、まだ劣化度合いが進行していないですが、このまま放置しておくと劣化が進み、症状も酷くなってしまします。こちらの光センサーを分解して修理していきます。

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劣化がなく綺麗な状態の光センサーに戻りました。光センサー修理後は「エレクトリック・アイ」「トリムアセンブリー」「フォトセルレンズ」もきれいに清掃します。ファインダーユニット内のレンズやシャッターボタンの清掃・調整も同時に行い、元に戻します。修理完了後、試写したものがこちらです。

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最初の写真と比べると適正露出に戻っているのがわかりますね。

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SX-70は、40年程前のとても古いカメラになります。現在、当店で取り扱いのカメラも、入荷時には光センサー不良のものがほとんどで、すべてこちらの修理を行っております。いつもフィルムの取扱いに気をつけているのに、いつも写真が白っぽく撮れてしまいガッカリしている方は、ぜひ一度SX-70をお送りください。カメラの光センサーが原因かもしれませんよ。

ちなみに、今回の光センサー分解清掃の費用は¥9,000(+消費税、郵送の場合は送料)で承っております。修理の際は、ファインダーユニットやローラーユニット等他の部分も含めて、カメラ全体を総合的に見させていただきますのでご安心ください。

 

さて、今回の修理日記いかがでしたでしょうか?
評判がよければ・・・?!修理に関して定期的に書いていこうと思います。そして、少しでもお持ちのポラロイドカメラSX-70に魅力や愛着をもっていただけたらと思っております。また、こんな症状で困っているなどありましたら、こちらの日誌でお答えすることも可能ですので、TwitterやFacebookなどでお気軽にご相談ください。次回も、お楽しみに〜!