on and on のカメラ修理担当の seiji です。今回の記事は 「意外と間違っている!?」 SX-70の撮影方法について書いていきます。
SX-70のセッティングについて
まず最初に、SX-70のセッティングの仕方ですが、写真のように片手でボディ下部をしっかりと持ち、もう片方の手でトップカバーの端を持って開きます。できるだけ端を持つほうが開きやすくなります。個人的には、手の小さい人には親指と中指で挟むのをオススメしています。
SX-70の構え方
持ち方
SX-70の持ち方ですが、左手でカメラ本体を支えるように持つのですが、その際に人差し指等をカメラの前方に出さないようにしてください。
良い持ち方
ダメな例
撮影したフィルムは下の写真のようにカメラ前方の下から排出されます。ここに指がかかっているとフィルムが詰まってしまいますので注意してください。
シャッターボタンの押し方
なんとなく押している「シャッターボタン」ですが、人差し指だけで押す方が多くおられます。人差し指だけで押してしまいますと、押す力でカメラが若干揺れてしまい手ブレ写真になってしまうことがあります。
親指がポイント
ダメな例
中指と親指で挟むように押すと、ボディが動かず失敗を予防することができます。中指と親指でシャッターを挟み、あまった人差し指でピントダイヤルを動かすと動作に無駄なく撮影することができます。
実はALPHA以降の機種ですと、親指を置くシールが付いており(初期の機種のFirst ModelとMODEL2にはこのシールはありません)途中で改良されているということは、当時から手ブレでの失敗が多かったようですね。
ファインダーの覗き方
最後にファインダーの覗き方ですが、SX-70はシャッターを押すと内側のミラーが上に動き、背面ボディに当たります。その時に少し衝撃があり、その衝撃でブレてしまうことがります。それを防止するためにも脇を締めて、顎を本体にあて、すこしでも衝撃によるブレを起さないように注意してください。
撮影時のコツ
SX-70は40年ほど前のカメラですので、フィルムの感度も低く、今のカメラと比べると極端にシャッター速度が遅いカメラです。晴れた屋外では手ブレしなくても、室内に入ると急にシャッター速度が遅くなり、1秒〜2秒ほどシャッターが開いていることも珍しくありません。
現在フィルムも高価ですので、手ブレをどれだけ抑えることが出来るかが、SX-70を撮影するうえでポイントとなります。ぜひ、これらの手ブレ予防方法を実践してみてください。SX-70について知りたいこと、質問などありましたら、Twitterなどでお気軽に質問してくださいね。