LOMO LC-A を使ってみました!

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「LOMO LC-A」は、写真の四隅が暗くなる「周辺光量落ち」するカメラで、トイカメラと言えばコレ!という写真が仕上がります。最近では、スマートフォンなどのフィルター機能でトイカメラ風の加工ができるのがあったりしますが、まさにこの「LOMO LC-A」だと、自然にその描写を楽しむことができます。

LOMO LC-A について

「LOMO」とは、ロシアの光学機器メーカー(HP)で、たくさんの種類のカメラを製造していましたが、あまりにも「LC-A」が世界的に人気になったため、「LC-A」のことを「LOMO」と呼ぶことさえあるくらいです。

この「LC-A」はロシアでは、あまり人気が出なかったため、生産が中止されていましたが、ヨーロッパで熱狂的なファンが多く爆発的な人気が出て、ウィーンで再生産されました。ロモボーイのロゴがあしらわれている「ウィーンモデル」と呼ばれています。今回使った「LC-A」もそれにあたります。市場に出回っているものには、ロモボーイの文字が入っていない「Black LOMO(ブラックロモ)」と呼ばれるものや、LOMOのロゴがアルファベットではなく、「キリル文字」のものなど、ソビエト時代の希少なものが存在し、それらは希少価値が高くなっています。

「LC-A」は、2005年に生産が中止となり、2006年より製造が中国にうつされ、多重露光など新機能が追加、ISOの設定範囲も見直され、「LC-A+」として再生産されることとなり、現在に至ります。

 

主要な各部名称

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ピント調整

ピントは被写体までの距離を大まかに設定する「ゾーンフォーカスタイプ」です。レンズ側面に0.8、1.5、3、∞と記載ありますが、被写体まで0.8mまでの時は0.8に、被写体までの距離が1.5mの時は1.5に・・と設定します。最初は、少し戸惑うかもしれませんが、あまり繊細になりすぎずアバウトで大丈夫です。

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絞り設定

ピント設定の反対側には絞り設定のつまみがあります。私はA(オート)に合わせて自動にまかせて撮影しました。

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感度設定

感度設定は、ISO25、50、100、200、400の5段階です。フィルムを入れるときにこの設定をするのも忘れないように気をつけましょう。

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レンズカバー/電池ボックス

カメラの底には、レンズカバーを開けるスライド式のつまみと、ボタン電池(44LR)3つを入れる電池ボックスがあります。シャッターはこのレンズカバーを開けないと押せない仕組みになっているので、レンズカバーを開けてから撮影しましょう。

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シャッターボタン

シャッターボタンを半押しするとファインダー内に赤いランプが光ります。左右に2つあり、覗いて左側が電池残量ありのランプで、右側が手ぶれ注意のランプです。もし電池が切れていてシャッターを押してもシャッターがおりているような音がしますが、覗き窓の赤いランプが点灯しているときは電池がある証拠なので、電池が切れているのにシャッターを押してフィルムの無駄遣いにならないようにしっかり確認するようにしましょう。

LC-A 作例

飛行機に乗ったので、その機内から撮影したものです。明るいところでの撮影が得意なカメラですが、機内の窓から外を撮影してもしっかり写っていました。LC-A特有のトンネル効果も出ていていい感じです。(写真をクリックすると少し大きめの画像でみていただけます)

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撮影していて思ったのは、ピント設定がシンプルなのでとても便利でした。風景をとるときは、∞(無限遠)に合わせておくだけで、あとは構図を決めるだけなので、操作も簡単なので手軽にトイカメラを始められるカメラです。