単焦点レンズ撮り比べてみました!「24mmレンズ」編

梅田ロフト店スタッフの福島です。

前回までは、すべて50mmの単焦点レンズを使ってフィルムカメラの撮り比べを紹介しましたが、今回は「単焦点レンズ」についてのコラムを3回にわたって綴っていきたいと思います。

単焦点レンズは使いこなせるようになれば写真がうまくなるとよく言われていて、レンズを変えるごとに写真の切り取り方が違ってくるのでおもしろいレンズですよ!使うカメラは「Canon new F-1」で、レンズは「24mm」「85mm」「135mm」の3つの単焦点レンズを3回に渡って紹介していきます。

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左から24mm、85mm、135mmの単焦点レンズです。

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まず今回は24mm単焦点レンズ(CANON LENS FD 24mm 1:2)の紹介です。他のレンズに比べると小さくて軽いレンズです。カメラ本体に付けても重くなく持ちやすいです。それでは24mm単焦点レンズと50mmの標準レンズで、その違いを似たような場所や被写体で比べていきたいと思います。(写真をクリックすると少し大きい画像でご覧いただけます)


  • 2015020703【50mm】
  • 2015020704【24mm】

50mmレンズで葉っぱと、24mmレンズで花を日の丸構図で撮ってみました。
1枚目は地面から近い葉っぱですが無理な体勢をしてカメラを近づけなくても少しかがむ程度で撮ることが出来ます。2枚目の24mm単焦点レンズで撮った写真は花と地面と離れていたのでピントが合っていない背景がボケて花がきれいに写りました。24mmのような広角でも背景との距離があればピントが合ってないところがボケていますが、もっと背景をボカしたい方は望遠レンズで撮ると良いかもしれません。


  • 2015020705【50mm】
  • 2015020706【24mm】

1枚目のように森の中の木をたくさん写そうとすると限られた範囲しか写りませんが、2枚目のように24mmだと奥まで写り木の根元だけでなく枝の部分から奥の方だと木の全体も写ります。広く奥の方も写るので自然と写り込む木の本数が増えますし、写真を見ているのにそこにいるかのような感覚が味わえるのではないかと思います。


  • 2015020707【50mm】
  • 2015020708【24mm】

1枚目の50mmレンズは奥がはっきり見えています。2枚目の24mm単焦点レンズは手前が広く奥行きもあり、この場所の隅々まで写すことが出来ます。奥まで続く長い道だというのを写し出せるのは、24mmの広角ならではです。


最後に、以上の24mmの広角を活かして撮影してみた写真がこちらです。

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24mm単焦点レンズは広い範囲を写せるので木の枝の大きな広がりをダイナミックに写せたり、立て構図にすれば空から地面までの広い範囲が余裕で写ります。ファインダーを覗いたときに見える景色が広くてどこをどうやって撮ろうか考えることが出来るレンズなので、広い視野で見ながら歩いて写真を撮っていました。

現像から戻ってきた写真を見ると、シャッターを押したときの記憶に残っている景色よりも広く周りも写っていたりするので、後からこんな写真が撮れていたんだというおもしろさがあります。撮るときには意識していないところに気をつけるといいかもしれません。

また、旅行などに行ったときにこのレンズで撮ると後から見返したときにいい思い出になると思いました。風景や記念写真を撮ったときに広い範囲が写るので思い出もその分多く写るのではないでしょうか!

-INDEX-

第1回(2月7日)
単焦点レンズ撮り比べ|24mmレンズ編

第2回(2月12日)
単焦点レンズ撮り比べ|85mmレンズ編

第3回(2月20日)
単焦点レンズ撮り比べ|135mmレンズ編

まとめ編(2月23日)
3つの単焦点レンズを比べてみました